Treatment

シニアの矯正治療For Seniors

50歳以降

シニアになってからの矯正治療とは?

こどもでもおとなでも、矯正治療を受ける一般的な動機は見た目の問題(審美性)を気にしてのことが圧倒的です。しかし、50歳以上のシニアの矯正治療の動機や目的は少し様相が異なります。

歯周病やむし歯などで歯を失い始めてから、咀嚼に困難を覚えるようになり、義歯やインプラントなどによる治療を希望して歯科医院を訪れても、元々の歯並びや噛み合わせの不具合が災いして適切な修復治療ができないと言われてやってくる方がシニアでは高い割合を占めます(図1)。おとなの矯正治療でも述べたように、歯と骨をつなげている歯根膜が健全であれば、何歳になっても矯正治療は可能です。また、顎の大きさや位置に異常を伴い問題が複雑化している場合であっても、矯正治療と顎矯正手術(サージェリーファースト)を組み合わせることによって、難しい問題であっても解決を図ることができます。

そして、シニアの矯正治療のもう一つの特徴は、連携・包括歯科治療です。すなわち、歯周病を伴っていれば歯周治療専門医と連携し、歯の欠損を伴っていれば補綴治療専門医や一般歯科医と連携するなど、矯正歯科医と他科専門医とが密に連携することによって、より望ましい治療結果を得ることができます。


図1 シニアの矯正治療の対象となる不正咬合こどもの頃からの不正咬合に歯周病やむし歯による歯の喪失が加わり咀嚼障害をきたしたシニアの事例。いずれも連携・包括治療で問題の解決が図られた。